GI High Loft Lev.7 JKT – WildThings

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

早いもので12月。
今年は寒い冬になると聞き身構える私ではございますが、本日は寒さへの不安を吹き飛ばすアイテムをご用意しました。
軍採用実物品、ミリタリーアイテムならでは最新ハイスペックジャケットのご紹介です。

 GI High Loft Lev.7 JKT – WildThings


米軍の第三世代拡張式寒冷地被服システム(ECWCS-Gen3)においてLev.7に類するアウターウェア。アウトドアメーカーとしても名高いWildThings(ワイルドシングス)のタクティカルラインによって製造されています。


レイヤリングの一番上に着ることを想定しているため、ゆったりとしたシルエットも特徴的。(モデルは174cm、65kgでXS着用)パターンは人気のMultiCam(マルチカム)です。
見るからに暖かそうなのですが、その暖かさを裏付けるディテールをご説明していきましょう。

 

パッティング素材


寒冷地用アイテムらしくボリュームがありますが、中綿には(PRIMALOFT)プリマロフトを使用。ハイスペックウェアにおいて、最近よく耳にするようになりましたね。


天然ダウンと同等、もしくはそれ以上の保温能力を持つといわれるハイテク素材PRIMALOFT(プリマロフト)。

1983年にアメリカ軍の要請を受け”ALBANY社”が開発。最初はダウンに代わる寝袋用素材にとの要請でした。
米陸海軍の寒冷地用装備として重宝されたPRIMALOFTは、皆様ご存知のアウトドアブランド「L.L Bean」によって1989年はじめて商業アイテムへ採用され急激に知名度を上げていくのですが当時ニューヨークタイムズの紙面になったりと評価の高さも相当なものだったようですね。


マイクロファイバーによって保温に必要な空気の層を作り出しており、軽量かつ柔らかく、さらには撥水性があります。
その為、天然ダウンと違い水に濡れても熱遮断性を失わないため雨雪の際のメリットがとても大きいです。洗濯可能な素材でもあります。

軽量性にも優れており、また圧縮しても形が崩れることが無いので、小さく丸めることが出来る収納性の高さも売り。

もちろん天然ダウンはダウンで良さがあり好きなのですが、毛抜けの心配がなかったり型崩れを心配しなくて良かったりと、手がかからないラフな使用感もかなり大きな魅力かなと。

 

各ディテールについて

ジャケットのディテールにもどります。

最初にお話ししたように、このジャケットはもっとも外側に着用するためのアイテムなのでフードも大きいです。これはヘルメットの上からでもかぶれるようにですが、もちろん間口を絞るドローコードも備わています。


裾を絞るためのドローコードはポケットの中に。
大きめのサイズ設計ゆえに、絞りの幅にも余裕を持たせておりコードで調節する裾幅も長めに設定されています。ポケットに設置してあるので、あまったコードが外に飛び出ることもなくスッキリ収納できるという訳です。


これはミリタリーアイテムならでは。パッチの取り付け面となるベルクロも両腕に備わっているのでお好きにカスタムするのもあり。


 

 ECWCS-Gen3-Lev.7とは

せっかくなので、エクワックスの第三世代についても少し触れておきたいと思います。

ECWCS(Extended Cold Weather Clothing System)=拡張式寒冷地被服システム。
エクワックスと呼ばれるこれは、1980年に米陸軍のネイティック研究・開発・技術・センターによって開発された保護服システムのこと。(ちなみに前述のPRIMALOFTプリマロフト開発を”ALBANY社”に依頼したのもこの機関。)

そしてGen3とは、Generation3(第三世代)の意味。

この第三世代ECWCSは、上半身7種下半身5種のウェアを組み合わせることで状況別の気温・天候に対応するレイヤリングシステムです。
7.2°~-45.6°までを想定しているそうですが、-45度ってどんな世界なのでしょう。調べてみると北極のニーオルスン観測基地での最低気温が-42.2°だそうです。

Lev.7(レベルセブン)とは上半身のレイヤーレベルが7種類(アンダーシャツ2種、ジャケット4種、オーバーコート1種)ある内の一番上、つまり最も外に着ることを目的としている物という訳です。

 

最後に

KINRYUオンラインストアにて絶賛販売中のアイテムなのですが、米軍実物品の為いかんせん数に限りが。。。
かなり少量の取り扱いなので気になる方はお早めにどうぞ!

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